貫井徳郎 後悔と真実の色 長編おすすめミステリー

山本周五郎賞受賞長編ミステリー小説
「その呼称は《指蒐集家》だった。
《しゅうしゅう》に「収集」ではなく、あえて「蒐集」の字を
あてているのもどこかセンスを感じさせる。
蒐集は趣味性の高い行為だが、
趣味に全身全霊を捧げられる人ほど豊かな人生を送っているとも言える。
彼は指を集めることで、自分の人生を豊かにしたかった。」
(「後悔と真実の色」より)
若い女性を狙った連続殺人魔。しかも、被害者は指を切り取られている---
犯人は?動機は?
それももちろん、気になるのですが、
私的には犯人探しよりも、警察小説として楽しみました。
精鋭猛者が集まる捜査一課のエース、西條。
かっこよくて、クール、でも、家庭が冷え込み、不倫をしている。
完璧に見えるエースの心弱い部分。
そして、破綻する信頼。
変化する周りの人間関係。
そして、ある意味解放された自分自身。
かなり分厚い本ですが、本当に色んな刑事さんたちを細かく描写しています。
時間があるときに読みたい本です。
読み応えのある本でした!
おもしろかったです。


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