2013年本屋大賞受賞作家 百田尚樹 モンスター
百田尚樹 モンスターの画像です
「そうした多くは女性の願望が、映画女優やアイドルの顔も変えたんじゃないかな。
かつて女優は典型的な美人たちだったが、
今はそんな美人はむしろ少数派で、
一見どこにもいそうな普通の女性が女優やアイドルになっている。
言ってみれば美人の多様化だな。」
(「モンスター」より)
かつて、醜い顔のせいで「モンスター」と呼ばれた主人公。
彼女が莫大なお金をかけ、整形をし、誰もが振り向く、
「圧倒的な美」を手に入れる。
サクセス?ストーリーかどうかは分からないが、
周囲の扱いはどんどん変わっていき、彼女の人生が大きく動き始める。
「美人は得か?」
美人は得なんでしょう。この本を読むとそう思います。
やっぱり、皆が優しいんでしょう。
この本を読むとそう思います。
上記に抜粋した文は、納得!と思った部分です。
昔は、吉永小百合さん、夏目雅子さんなど、典型的で圧倒的な美人が
テレビや映画を占めていました。
近所にもクラスにも絶対いない美人です。
今、テレビをつければ、ある狭い世界の中で可愛い人と言われるであろう人が
多く出ています。
それを筆者は「美人の多様化」と呼んでいます。
納得。
でも、そのテレビに出ている一見普通に見える女性たちも
相当な努力と苦労をしているのだと思うますが・・・
美帆は幸せだったかどうか、を考えるのはナンセンスかもしれませんが、
私は美帆が、精一杯幸せになろうと努力をしてたので、
整形してからは幸せであった、と勝手に結論づけました。
英介が、美帆にとって「和子と家族とあの田舎町と過去の象徴」である気がします。
なので、やっぱり幸せだったんではないでしょうか。
永遠の0もそうですが、本当に百田尚樹さんは調べに調べている作者さんです。
2013年本屋大賞受賞の作家さんです。
以前、テレビでも、1冊の本を書くのに200-300冊の本を読んで
研究する、とおっしゃっていて、心底驚きました。
テレビで見ると明るくて、おもしろい、よく喋るおじさまなのに!
ただものでは本当にないです。
もっと、たくさんの作品を残してください。
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